簡単には解釈できない、ベトナム語母音の発音方法。
特に「a」にはaとăとâ、「e」にはeとê、「u」にはuとư、「o」にはoとôとơ、と複数種類の音があり、
それぞれの違いが明確に分かっていないと正確に発音できません。
当然ですが、音が違うということは、口の形が違うということ。
口の形が違うということは、発音に使っている口のパーツが違うということになります。
そのことに注目し、母音発音の解釈の仕方を自分なりに整理してみました。
ベトナム語母音の発音に使う口のパーツ
ベトナム語の母音については既に
こちらの記事で書いたように、4人の師のレクチャーをもとにして、基礎的な知識は頭に入れました。
それを基にして考えてみると、ベトナム語の母音は、
①下顎、②唇、③頬、④喉のいずれかを強く動かして、あるいは動かさずに発音することが分かりました。
つまり、
①下顎を強く下げるか下げないか、
②唇を強く伸ばすか伸ばさないか、
③頬を強く引くか引かないか、
④喉を強く開くか開かないか、
それぞれのパーツについて、このいずれかを選択して、最終的な口の形が決まるわけです。
各母音でそれぞれのパーツの動きを見てみる
では実際に、各母音について見ていきましょう。
a
①下顎を下げて、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉を開いて、「a」の音を出す。
ă
①下顎を下げて、②唇は伸ばさず、③頬を引いて、④喉を開いて、「a」の音を出す。
â
①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「a」の音を出す。
e
①下顎を下げて、②唇は伸ばさず、③頬を引いて、④喉を開いて、「e」の音を出す。
ê
①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「e」の音を出す。
i
①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「i」の音を出す。
o
①下顎を下げて、②唇を伸ばして、③頬は引かず、④喉を開いて、「o」の音を出す。
ô
①下顎は下げず、②唇を伸ばして、③頬は引かず、④喉は開かず、「o」の音を出す。
ơ
①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「o」の音を出す。
u
①下顎は下げず、②唇を伸ばして、③頬は引かず、④喉は開かず、「u」の音を出す。
ư
①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「u」の音を出す。
このように、パーツの動きを意識することで、なんとなくや漠然とではなく、明確に音に違いが生まれます。
100%これで正しいとは思えませんが、HOCさんが言うような「7割の完成度」にまでは近づけるんじゃないかなと思います。
ひとまずいまはこの段階。
今後時間をかけてよりブラッシュアップさせていきたいと思います。