Everyday自由研究

日本人とベトナム人の、これからを作る。

ベトナム人とベトナム語で会話してみた。「トイレはどこですか?」

僕の嫁さんが勤めている工場には大勢の技能実習生が所属しており、ベトナム人だけで30人くらいいると聞いています。

嫁さんも元・技能実習生で、技能レベルはかなり高く、

今の工場では、入社後半年足らずで実習生の教育係を任されています。

ゆえに嫁さんは技能実習生たちから慕われており、プライベートでも頻繁に付き合いがあるわけですが、

基本、その付き合いに僕も強制的に同行させられることになるんです。

 

今回、技能実習生と嫁さんと僕で飯を食う機会があったので、そのときにトライしてみたベトナム語会話フレーズをまとめていきます。

 

トイレがらみのフレーズは使う機会が多い!

2018年12月13日夜の仕事終わりに、工場最寄りの駅前にあるサイゼリアにてご飯を食べることになりました。

メンバーは、ベトナム人実習生女子4人、嫁さん、僕の計6人。

女性:男性=5:1。

ベトナム人:日本人=5:1。

ベトナム語による女子トークが飛び交う中、僕はトイレに行きたくなったので、こう言ってみました。

Anh muốn đi vệ sinh.

muốnは「~したい」。điは「行く」。vệ sinhは漢越語で「衛生」。đi vệ sinhで、慣用句的に「トイレに行く」。

ただ、それだけだと会話がすぐに終わってしまうので、次にこう言ってみました。

Nhà vệ sinh ở đâu?

nhà vệ sinhで名詞「トイレ」。ơ đâu?は「どこですか?」。

そしたら実習生の1人が指さして教えてくれました。

すかさず僕は、

Cảm ơn.

それに対して、

Không có gì.

 

めちゃめちゃスローペースでしか喋れませんでしたが、なんとか2往復成立しました!

まがりなりにも伝わったので、発音は最低合格ラインには達していたんじゃないかなと。

語句的には、今考えると、

Anh cảm ơn.

とかにしたほうが、よりネイティブ寄りですよね。

 

どこに行ってもトイレは付き物なので、まっさきに覚えるフレーズのひとつとして抑えておいていいんじゃないかと思います。

こうして僕は母音の発音をトレーニングした

ベトナム語学習の最大の壁、母音の発音。

知識を得て、頭で理解したとしても、字を見て瞬発的に声に出せなければ何も意味がありません

そのために必要なのが、レーニン

特に僕ら日本人にとっては、唇や頬や喉といった、日常会話に使っていなかったパーツを頻繁に使うことになるので、文字通りの筋力トレーニンが必要になります。

さてどんなトレーニングをやればいいのか。

レーニングなので、繰り返し繰り返しやれる事でなければなりません。

しかも、それが苦痛を伴うような内容であれば、挫折してしまう危険があるので、楽しくできる内容でなければなりません。

僕が選んだのは、

その内容やメリットなどを、今回まとめていきます。

 

歌を使ったトレーニング内容

至って簡単です。

ベトナムの歌を適当に1曲、課題曲としてチョイスして、その歌詞をネットで拾い

②まずは普通の文章として発音練習をします。母音の口の形を特に意識しながら、繰り返し繰り返し。

③腑に落ちてきたら、YouTubeで曲を流し、歌って発音練習

ちなみに僕が選んだ課題曲は、「Để Cho Anh Khóc」という曲。


Để Cho Anh Khóc - Lê Bảo Bình hát live cực hay tại Hà Giang

いろんなバージョンがあるみたいなんですが、この Lê Bảo BìnhさんのRemixバージョンがおすすめです。

 

僕がベトナムに滞在していた2018年3月頃にちょうど流行っていた曲らしく、

移動式スピーカーを転がしながら練り歩く路上シンガーのお兄さんが、ひたすらこの曲を歌いながらハノイの街を徘徊していて、

妙にそれが印象に残っていたのでチョイスしました。

 

歌をトレーニングに使うメリット

歌詞がネットから拾える

邦楽同様、メジャーな曲であれば、曲題でググれば簡単に歌詞をネット上で閲覧できます。あとはそれをWordやGoogle Docsなどにコピペするだけ。

音源もネットで聴ける

日本と違って、だいたいなんでもYouTubeに上がってます。個人で上げてるのかメディアが上げてるのかよくわかりませんが、そんへんが非常に開放的です。

つまり文字と音声の両方が入手可能

発音学習に、音声の取得は必須。歌は、文字と音声の両方が簡単に入手できる、貴重なコンテンツです。

野望に燃える

1曲でも歌えるようになったらかっこいいじゃないですか。いつか向こうのカラオケでNativeたちに混じって歌いたい。この野望こそがお楽しみ要素であり、それがモチベーションの維持に直結するわけです。

瞬発力が鍛えられる

文章を眺めるだけだと、時は永遠に待っていてくれますが、歌は待ってくれません。メロディに合わせてすぐに的確な口の形を作らなければ、歌はどんどん先へと進んでしまいます。この負荷こそがレバレッジになり、文字を見て瞬発的に口の形を作る力を上げていきます。

 

歌をトレーニングに使うデメリット

歌が苦手な人には向かない

僕は歌が好きなので、この方法が一番しっくりきたのですが、歌が苦手な人にとっては苦痛以外の何物でもないと思うので、違う方法をとらなければなりません。

曲を知っていないと始まらない

僕の嫁さんはベトナム人で、毎晩ベトナムの楽曲をYouTubeで聞いているような人なので、僕はベトナムの楽曲を嫌でも知れる環境にあるのですが、そうでない人はある程度自分でアンテナ張って、「ベトナム 2018 歌手」などでググって調べる必要が出てきます。

声調のトレーニングには向かない

楽曲のメロディに持ってかれてしまうので、あまり声調のトレーニングはできません。声調のトレーニングはさすがにCD付き参考書でやろうと思っています。

 

 

当然ながら、ベトナム語の発音ができるようになるには、まだまだ鍛えなければならないことがたくさんあるのですが、

まず最初の関門である「各母音の口の形を瞬時に作る」という課題については、この方法でだいぶ出来るようになりました。

これを糧に、次へ進んでいきたいと思います。

自分なりに考えたベトナム語母音発音の解釈法

簡単には解釈できない、ベトナム語母音の発音方法。

特に「a」にはaとăとâ、「e」にはeとê、「u」にはuとư、「o」にはoとôとơ、と複数種類の音があり、

それぞれの違いが明確に分かっていないと正確に発音できません。

当然ですが、音が違うということは、口の形が違うということ。

口の形が違うということは、発音に使っている口のパーツが違うということになります。

そのことに注目し、母音発音の解釈の仕方を自分なりに整理してみました。

 

ベトナム語母音の発音に使う口のパーツ

ベトナム語の母音については既に

gellgekato.hatenablog.com

こちらの記事で書いたように、4人の師のレクチャーをもとにして、基礎的な知識は頭に入れました。

それを基にして考えてみると、ベトナム語の母音は、

下顎、②、③、④のいずれかを強く動かして、あるいは動かさずに発音することが分かりました。

つまり、

下顎を強く下げるか下げないか

唇を強く伸ばすか伸ばさないか

頬を強く引くか引かないか

喉を強く開くか開かないか

それぞれのパーツについて、このいずれかを選択して、最終的な口の形が決まるわけです。

 

各母音でそれぞれのパーツの動きを見てみる

では実際に、各母音について見ていきましょう。

a

①下顎を下げて、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉を開いて、「a」の音を出す。

 

ă

①下顎を下げて、②唇は伸ばさず、③頬を引いて④喉を開いて、「a」の音を出す。 

 

â

①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「a」の音を出す。

 

e

①下顎を下げて、②唇は伸ばさず、③頬を引いて④喉を開いて、「e」の音を出す。

 

ê

①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「e」の音を出す。

 

i

①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「i」の音を出す。

 

o

①下顎を下げて②唇を伸ばして、③頬は引かず、④喉を開いて、「o」の音を出す。

 

ô

①下顎は下げず、②唇を伸ばして、③頬は引かず、④喉は開かず、「o」の音を出す。

 

ơ

①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「o」の音を出す。

 

u

①下顎は下げず、②唇を伸ばして、③頬は引かず、④喉は開かず、「u」の音を出す。

 

ư

①下顎は下げず、②唇は伸ばさず、③頬は引かず、④喉は開かず、「u」の音を出す。

 

 

このように、パーツの動きを意識することで、なんとなくや漠然とではなく明確に音に違いが生まれます。

100%これで正しいとは思えませんが、HOCさんが言うような「7割の完成度」にまでは近づけるんじゃないかなと思います。

ひとまずいまはこの段階。

今後時間をかけてよりブラッシュアップさせていきたいと思います。

こうして僕はベトナム語の鬼門「母音の発音」を理解した。

日本語の母音は「あ,い,う,え,お」の5個。

一方でベトナム語の母音は「a,ă,â,i(y),u,ư,e,ê,o,ô,ơ」の11個。

倍の数あるうえに、a系統だけで3個、o系統も3個あり、初学者にとって違いがいまいち分かりません。

正しいベトナム語が喋れるようになるかどうかは、この母音の発音を正しく理解できるかどうかにかかっているといってもいいでしょう。

僕は、(勝手に名付けた)ベトナム語マスター四天王の力を借りて、なんとか最低限のポイントは認識できたかなという状態にまでなったので、

その過程をまとめていきたいと思います。

 

100%ではなく「70%の理解」を目指す!

まず1人目のマスター・HOCさんは現地でお仕事をされている日本人の方であり、ブログ「ベトナムde大逆転」の中でこんな名言をおっしゃっていました。

7年間ベトナム語に触れている僕でもベトナム人からは「理解できるけど少し違う」と言われる有様です。

発音の基本を理解したあとはアウトプットしながらだんだん周りの音と合わせていくくらいでいいと思います。

完璧を目指して結果話せないなら、7割の完成度で話せたほうが絶対にいい!!

vietnamhoc88.com

つまり、ベトナム語の発音について「完璧になったら次へ進もう」などと思って勉強していると、いつまで経ってもその泥沼から抜け出せず、

結果、嫌になってベトナム語の勉強を断念してしまうのがオチということ。

それだけ、ベトナム語の発音は奥が深すぎるのです。

断念してしまったら元も子もないので、そうなる前に、7割の完成度まで持って来れたらさっさと次へ行こうというのが、まさに発音学習の極意だということを学びました。

 

シンプルな例に置き換えてイメージする!

続いて2人目のマスター・トマトさん。「田畑トマトのベトナム語ボックス」の中で、母音の発音について、非常にシンプルで分かりやすい説明をされていました。

例えば、

u:日本語の「う」より口をすぼませ、唇を前に突き出してキスするような「う」。

ư:「い」の口で「う」と言う。ボディーブローを食らったときの口の形のようにする。

vietomato.com

どうです?めちゃくちゃ分かりやすいですよね。

全ての母音について、延々とこの感じで解説をされているんです。

この記事読んで、口の形のイメージが一気に湧いてきました。

 

 YouTubeで口の形を視覚的にイメージ!

いよいよ後半はNativeかつYouTuberです。

3人目は、YouTubeチャンネル「Learn Vietnamese With Annie」を運営しているAnnieさんです。


Vietnamese Pronunciation #2: 11 Single Vowels

この動画はまさにVowels=母音についてまとめられたものなんですが、

動画の利点を最大に生かして、口の形の違いや特徴にメインスポットを当てた、とても分かりやすいレクチャーに仕上がっています。

例えばe

文字だけだと「eはêよりも広く大きく口を開く」という漠然とした解説になってしまいます。

具体的に、どの程度広くすればいいのか、口のどのパーツをどう使うのか、結局のところあまり分かりません。

それを見事に解決してくれるのがこの動画です。

eは「頬の筋肉で口を左右に引っ張る感じで開く」んだなというのが視認できるんです。

Annieさんの解説は全て英語ですが、テロップをつけてくれてあるので大丈夫です。

 

キーワード「喉を使って発音する」

ラスト4人目は、現地のベトナム語教室「Tieng Viet Oi」の創設者で教師の一人、Lanさん。

YouTubeチャンネル「Tieng Viet Oi - Vietnamese Lessons」の発音解説が、これまた分かりやすく秀逸です。


Learn Vietnamese with TVO | The Alphabet

Lanさんは、Annieさんとはまた違った切り口で解説されています。

この人の視点は、「口の中のどこから音をだしているのか」。

特に最も腑に落ちたのが、

ăとeとoの解説に出てくる、"pronounced in your throat"という表現。

throatはです。

つまりăとeとoは、喉から音を出すんです。

日本語にこんな発声方法、ないですよね。

この衝撃的な言葉を知り、日本語の「あ」と「え」と「お」から完全に切り分けて=別物として考えることができるようになりました。

そういえば「ベトナムde大逆転」のHOCさんもこんなことを書かれていました。

むしろ大事なのは「喉」です。喉を楽器のように使い、日本語より深みのある音を出すというか。

ベトナム語の発音が日本人には難しい5つの理由

 

 

以上、紹介した4人の方々は、いっさいお会いしたことのない方々ですが、

僕にとっては、ベトナム語学習の道標を示してくれた師匠たちです。

この師匠たちから学んだ母音の発音を武器にして、次へ進みたいと思います。

ベトナム語独学スタート。まず何から始めるべきか?

僕はベトナム人の嫁さんと結婚して以来、ベトナムに対する興味関心が膨大し、

あと40~50年の残りの人生を、ベトナムと深く関わって生きていきたいと思っています。

そのために必須となるのが、ベトナム語

僕は2018年11月、ベトナム語の独学を本格的に開始しました。

まず何から手を付ければいいか、辿り着いた結論をまとめていきたいと思います。

 

目標は試験突破ではない!

僕ら日本人は語学=受験英語のイメージをガチガチに植えつけられながら育ってきました。

大学受験のセンター英語を突破するために、単語の暗記文法学習にひたすら時間を割いたかと思いますが、

これは獲得目標があくまで「試験突破」だったから。

実際に言語を「使う」ことを目標とした場合、どれだけ単語と文法を勉強したとしても、発音が間違っていれば、全くコミュニケーションをとることができません。

つまり、単語と文法の知識しか習得していない言語は、全く使い物にならない愚物です。

ですので、日本人の大好きな単語と文法の学習は、ひとまず後回しでOK。

 

ベトナム語の学習は発音から。それ以外ない!

というわけで、僕はまず最初の関門として発音の勉強を始めたわけなんですが、

とにかくどんなサイトを見ても、「ベトナム語の発音は難しい、難しい、難しい」の連発。

なにがそんなに難しいんでしょうか?

結論としては、日本人がふだん使わないような口の動き方をふんだんに使うためです。

日本語は、口をそれほど動かさなくても喋れる言語

極端に言うと、上唇と下唇の間に1cm程度の隙間があれば、その隙間の開閉と舌の動きを使って、不自由なく喋れてしまいます。

僕ら日本人は、この口を動かさない喋り方に慣れてしまっています。

それに対してベトナム語は、唇、下顎、頬、舌、喉といった各パーツを的確に動かさないと、正しい発音で喋ることのできない言語

その動きを間違えたり、適当にやってしまうと違う発音になってしまい、その結果、全く違う意味の単語になってしまいます

つまり、その発音の仕方を知らないと何を話しても伝わらないし、聴解することもできません。

口を動かすことに慣れていない日本人がこれをできるようになるには、

喋り方を根本的に改造し、いままで使っていなかった口周りの筋肉をほぐして瞬発的に使える状態にまでしなければなりません

だから、ベトナム語の学習は、何よりもまず先に発音の仕方の正しい理解とトレーニングが必要なんです。

 

僕もかつて単語から入ってしまい挫折。。。

僕は2018年3月に1ヵ月間、ベトナムハノイに滞在し、街中で目にする単語をひたすらメモって、覚えようとしました。

例えば地名、注意書き、店の看板など。

しかし、ちょっと調べただけでは正しい発音の仕方がいまいち分からず、嫁さんに聞かせても微妙な反応しかしてもらえず、

結局のところ、帰国以降は勉強を挫折してしまいました。

 

優良なWebサイトに出会い、勉強意欲が再燃!

一度は挫折したものの、ベトナム語を喋れるようになりたい気持ちに変わりはありません。

どうにか良い勉強方法はないものか、分かりやすいWebサイトはないものかと探し続けた結果、

「田畑トマト」さんの「トマトのベトナム語ボックス」というサイトに出会いました。

このサイトには、このように書かれていたのです。

発音ができないとベトナム語は読めないし、書けません。単語や文法の勉強なんてあとまわしで全然かまいません。

vol.1 最初で最大の壁! ベトナム語はまず発音から勉強せよ! | 田畑トマトのベトナム語ボックス

1000個の単語よりも、難しい文法項目よりも、気の利いた会話表現よりもこの40の発音ルールを覚えるほうが先です。

この40の発音ルールを覚えれば、数万語とあるすべてのベトナム語が読めるようになります。

vol.73 発音はいくつ覚えればいいの? | 田畑トマトのベトナム語ボックス

これらの言葉に完全に啓発されました。

「難しいのは百も承知。いいから気合い入れて頑張れ」的な。

そして、鬼門といわれる母音の発音について、非常にシンプルで分かりやすい説明をなされている点が、とても感動的でした。

vol.18 母音総まとめ ~母音の理解なくしてベトナム語の上達なし~ | 田畑トマトのベトナム語ボックス

はい、気合入れて、とにかく発音頑張ります。